丸亀の料理店
Restaurant in Marugame
- 所 在 地
- 香川県丸亀市
- 用 途
- 店舗
- 構造・規模
- 木造2階建
- 敷地面積
- 295.03㎡(89.25T)
- 建築面積
- 115.26㎡(34.87T)
- 延床面積
- 163.10㎡(49.34T)
- 設計期間
- 1999.2~2001.1
丸亀という土地は、扇状の石垣が美しい丸亀城を中心に発展した城下町である。町の中心部は碁盤の目状に区画整備され丸亀の行政機関が集められており、町に落ち着きが感じられる。その中心部から程近い住宅地に敷地はある。丸亀城方面から東に延びる道路に面した角地で、城を望むことができる場所であった。
クライアントは、日本料理を営む夫婦と子供3人そして老夫婦である。要望は丸亀城を見ながらの生活と、住宅と店舗を切り離した空間という簡潔なものであった。
角地という利点から西側へ店舗を、東側へ住宅を配置した。この配置により3階建て住宅の白壁が屏風のような効果を発揮し、店舗外壁の黒い千本格子がより際立った存在となった。城下町の面影を残す軒の連なりを意識して、町並みに繋がるよう建物を道路からセットバックさせ、軒は水平とした。上方を仰ぐと、軒によって真っ直ぐに空が切り取られる画を描いている。
店舗の空間については、裏と表の動線を別々の道路へ接続させ、内部が機能的に働くよう配置した。また一般の会食だけでなくお茶会に利用することも前提として、動線が交錯しないよう配慮した。各室は、それぞれの空間に要求される心情的な開放感、緊張感が得られるボリュームとし、天井高や開口部などのバランスを決めてある。
店舗の閉じた外壁と住宅との間には、3層吹抜けの中庭を設けた。その中庭に面して住宅の各居室やルーフテラスを配している。これにより、明るく開放的でありながらも周辺からのプライバシーを守っている。なおかつ分断されがちな各階を緩やかに連続させ、家族がなんとなくお互いの存在を感じながら生活できる空間構成とした。2階に配したリビングからは中庭を介して丸亀城を望むことができ、四季折々の風景を借景として楽しむことができる。
クライアントは、日本料理を営む夫婦と子供3人そして老夫婦である。要望は丸亀城を見ながらの生活と、住宅と店舗を切り離した空間という簡潔なものであった。
角地という利点から西側へ店舗を、東側へ住宅を配置した。この配置により3階建て住宅の白壁が屏風のような効果を発揮し、店舗外壁の黒い千本格子がより際立った存在となった。城下町の面影を残す軒の連なりを意識して、町並みに繋がるよう建物を道路からセットバックさせ、軒は水平とした。上方を仰ぐと、軒によって真っ直ぐに空が切り取られる画を描いている。
店舗の空間については、裏と表の動線を別々の道路へ接続させ、内部が機能的に働くよう配置した。また一般の会食だけでなくお茶会に利用することも前提として、動線が交錯しないよう配慮した。各室は、それぞれの空間に要求される心情的な開放感、緊張感が得られるボリュームとし、天井高や開口部などのバランスを決めてある。
店舗の閉じた外壁と住宅との間には、3層吹抜けの中庭を設けた。その中庭に面して住宅の各居室やルーフテラスを配している。これにより、明るく開放的でありながらも周辺からのプライバシーを守っている。なおかつ分断されがちな各階を緩やかに連続させ、家族がなんとなくお互いの存在を感じながら生活できる空間構成とした。2階に配したリビングからは中庭を介して丸亀城を望むことができ、四季折々の風景を借景として楽しむことができる。